明日世界が終わるとしても・・・・・・

毒とエログロナンセンスと妄想と  きっと何の役にも立ちません

やらせてくれ と頼んで許される確率は二分の一程度 勝手な花村萬月考

ずっと前に買った本を読み返していてなんとなく感じた違和感のようなもの

花村 萬月の単行本 「愛情」

その八つの短編の中のひとつ 「 受胎告知 」から 印象に残った部分

 

・・・・情さんは 離婚してから 日替わりで女のひとを替えるような生活を続けているらしい。

日替わりと言うのは言葉のあや、あるいは冗談かと思っていたが、どうもほんとうのことらしかった。

そんなことが可能なのかしら、と呆れてしまったわたしが、

どのように口説くのかと尋ねたら、あっさり情さんは答えた。

 「やらしてくれ」

 中略

「一度だけでいいから。沈黙は守る。誰も俺とキミの関係に気付かない」

やっぱり素直な人が勝つのだろう。

しかも後を引かず、秘密は守られる。

率直と完璧な保証があればひととき肌を合わせることに 躊躇いを持つ理由もない。

ちなみに やらせてくれと頼んで許される確率は二分の一程度だそうだ。二人に一人は許すのだから、すると毎日とっ替えひっ替えすると言うのは大げさだとしても、それに近いことは可能なのかもしれない

情 さん → 花村萬月なのだろう 

自伝と言ってもいいような小説を多く書いているようだけれど

モテるのはなぜか ってか、本当の話か?  

だとしたらタコ入道みたいな おっちゃんのどこに女が惚れるのか

 

・・余計なお世話に決まってるし、別にそんな事を考える必要などないけども、過去に一度だけ訪れたハワイで泊まったホテルで目覚めた時と言うかその部屋にいる時ずっど聴こえていたハワイアンののどかなメロディに似た旋律が遠くで聴こえる場所である日ウトウトしていたら、本当にそんなふざけた依頼が受け入れられるのかどうか、んなわけないやろ・・・・・いやそれを言う人によってはあり得るのか、もし好きでもない誰かに土下座されたら了解しなくもないけれど、それは事後すぐに相手が死んでくれるなら・・・・みたいな、自己都合のみを押し出した回答が女の側の本音じゃないかって、かつて思った事を改めて思った。

 

なんだか急にもめ出した夫婦の話題をちらちらと見ていて

シブガキ隊のふっくん、布川敏和とつちやかおり 元々の遊び人の夫の浮気癖で別居、離婚の話し合いではなく、

妻の不倫疑惑浮上・・・・・それについては、全部自分の責任と言ったつちやかおりはあっぱれだ

亀裂の入った夫婦関係に嫌気がさしていたところに出会った新しい恋人と言う拠り所

まぁよくある話だけども

その恋人と手を繋いで歩いたと言うのは、そうそう都合よく未亡人になったりしない自分が、遊び人と噂される夫と別居した上での、彼女の固い決意だと思う

自分の責任、と言って夫を悪者に仕立て上げず思いがけず好きになった人をも守る強さ・・・・相手も悪い気はしないだろうな

 

ふわふわと漂い一夜の相手を探すのも、今ある関係を清算して新たな人と生きるのも

背負う情念は同じかな、と いやわかんないけどもほんとわかんないけども

ダメになる時は何をやってダメだし、なんとかなる時はなんとかなるなんて

言葉にするまでもないただの繰り言