三月が往く
割と長いこと生きてきて、仕事をしている年数もそこそこになって、
でもポンコツなので、偉くもなれず昇進もせず、淡々と過ぎた年月だった気もする
目指した仕事に就けなかった愚痴を、親の猛反対のせいにしても今さら変われるはずもない
自分以外の誰かでもいい仕事だったとしても、偶然そのポジションを与えられたこと
そして続けてこれたこと
食べるためにかけもちで働くことにしたこともすべてはそうなるようになっていた
・・・・・・とも思える 必然とは違う 偶然
何かを「必然」と言うのはとてもカッコつけた言い方なようで、気恥ずかしく
小さな偶然の積み重ね、そして小さな奇跡の積み重ねと、その時々の取捨選択
気にも留めない何かの連続 まあなんでもいいんだけど 今年の三月は特に大荒れだったと言っても個人的レベルで
「無意識だろうけれど だからこそ余計にそのたたずまいと存在自体が
そうでない人から見れば過激に見えたり、力強く見えるから妬まれるのは仕方がないんじゃないかな」
と
私よりもっと、パンチの利いた 私など足元にも及ばない半端ない経験と明晰さと戦闘力を併せ持つ達人に言われると
無能な私を勝手に深読みして何としてでも優位に立とうとする他人が滑稽に見える
誰かを貶めてしか自分で自分の価値を見いだせないのは何よりも不幸だと思う
勝負なんかしてないのに
私の負け でいいのに
生きることはただでさえ疲れるのに ぶらりと下げているだけの刀を見たら
試合放棄をしていることに気づいてほしい
うまくしてやられることはむずかしいけれど、いつか上手くなりたい