明日世界が終わるとしても・・・・・・

毒とエログロナンセンスと妄想と  きっと何の役にも立ちません

でも僕は君を心にしまっておくだろう モノや形にできない姿で

1999年10月6日発売。KinKi Kidsの8枚目のシングル。

雨のMelodyto Heart

久しぶりに聴いた、ってか立ち寄ったHMVで流れてきて足が止まってその場に立ち尽くす

不審者に見えなかったかどうか今頃心配してもどうにもならないけども

♪好きだよ 壊したいくらい 夢中で君を抱いたね

なんて 堂本さんたちがクソ真面目な顔で歌っていたのはもう15年も前なのか・・・

 

その頃の思い出が とか言い出すと梅雨時でジメジメしてるのか

普段はスーパードライ、超乾いたフリでいる自分が本当はジメジメして辛気臭いのかわからなくなって収拾がつかないから言わずにおこう

 

で 実家を売る事にした

 

・・・・Kinkiの曲との関係性を探すとすれば 

モノや形にできない姿で心にしまっておくつながり と言う無理矢理感も私以外の人にとってはまったくどうでもいい話 もいつものこと

 

家の売却に先立ち、父が亡くなって四年、そのまま置いていた家具や家電の一部をのぞいてほぼ全部廃棄処分にした 

新しいもの珍しいものが好きだった父が、広くもない家の中に買い集めた様々なものが持ち主不在のままになっていたので、それらをどうするかの確認作業だけでも相当疲れてそこに住む事も帰る事もしないと決めれば、父が親しくさせてもらっていた方に譲ってほしいと言われた家電、テレビと冷蔵庫と洗濯機などを引き取ってもらい葬式の後ざっと片付けて残したいくつかの遺品の他 今回自分の手元に残したのは数枚の写真と父の字で書かれた日記がわりのメモ帳だけ

父を思い出すためにはもうそれだけでいい、と思えば思ってしまえたことを古い歌の歌詞になぞらえるのは滑稽だと言われればそうだけど

 

自分の人生振り返れば全般に滑稽なんだからって、諦念と共にあってもどこかで一発勝負できれば、滑稽からは脱出できると思っていたりするのはまぎれもない愚か者理論

だからお前はいつまでたっても子供のままなんやと笑う父の声が聞こえる・・・・いやそんなのが聞こえたらもっと楽だったはず

一度たりとも夢にも見ず、幽霊になって出てくることもない父はある日突然あっけなくあちらの世界の人になったまま、何も教えても導いてもくれず、

家を売る事に関しても、どうしたらよかやろねー、と地元の言葉でもゆかりのある言葉でもない言葉をつぶやきながら親子丼を作るため鶏肉を切っていたら、指を切った

 

今まで包丁さばきには自信があって、指なんか絶対切るはずがないと思っていて実際無縁だったとこにまさかの負傷は思ったより深く、血の色は赤く、でも傷よりも何よりも仕事もつきあいも、家の事も色んな事が不安定で動揺している決めかねている考えあぐねていることの表れか自分の心がどんどんとジンジン痛い

でももう決めたから

 

家の売却査定で一番乗りにやってきた不動産会社の営業マンは、全然イケてないヤンキーにしか見えず、

二番目の大手チェーンの営業は片岡愛之助の中からオネエのエッセンスだけ抽出して、煮え切らなさをぶち込んだみたいなまどろっこしさ

三番目は、他社の悪口言い過ぎでプロ意識があるのかないのか

結局 最初に飛んできたとこに依頼することにしたけども

その契約を結んだあとも向こうの連絡ミスでこっちが右往左往させられ、

早いうちに買いたいお客さんを見つけてくれればいいとしても・・・・・・

 

モノはいくら集めたとて、誰かに取られる事も、なくす事も、価値が下がったりもする

だけど知恵、知識として頭の中にあれば、それは誰にも奪われないからそれらを得るために学ぶんだ

と誰かが言っていた

 

ドラマ「 続 最後から二番目の恋 」 で

長谷川京子が演じている女性は、セフレ を探していて

主演の中井貴一をその候補にするべくガンガンアプローチしてた

誰かをとことん好きになる、真剣に恋愛すると関係性が終わる時が怖いって理由で いいとこどりのセックスフレンドを探す設定も何だろうか、人に依存しすぎる事を避けるため 自分の心を客観視するためって大義名分??

 

人それぞれの安寧の在り様を思いながらぼんやりしてて 今夜はそのドラマを見逃した