お探しのページは見つかりませんでした

ブックマークしているブログにアクセスしようとすると時折

お探しのページは見つかりませんでした

と表示される時がある

かつてそこに確かにあったはずの言葉の熱を思い出してみるけどうまくいった試しがないので棚に上げて忘れていたい自分の頭の悪さを思い出して憮然とする事になる

お探しのページは見つかりませんでした

って、目の前に立ちふさがる閉ざされた扉であり、鍵穴のない扉、その前で途方に暮れ呆然とするしかなくてこれはある意味の失恋じゃないかと思ったりする

片思いのまま思い切りフラれるみたいな

遠い過去に自分の書いたものがある理由で消失した時、画面の文字はお探しのページは見つかりませんでしたと言うフレーズではなくてもかつての恥ずかしいそれらが表示されない事にどこかホッとした気分で、幼稚で杜撰でぐだぐだのそれらがもう誰の目にも触れない事に安堵して無責任な過去に知らんふりをし続けてスキップする

弾むような言葉、印象的な言葉、気の利いた言葉にあこがれているのに、本当は様々な言葉を恐れていて、思いつく不協和音のような言葉を静かにそろりそろりと並べては取り消してまた並べる、そしてやはりそれらの不恰好さにため息をつくか、無性に腹立たしくて握りつぶしたくなる

どんなに飾り立てようと書くことがヘタなのでどうしようもないのはともかく、特に相手に不満があって怒っている事を伝えるのが最高にへたくそで、と言うか、大体がそう言う気持ちを露わにはしないのが常だからあえてなぜか、愛してる、と書いてみてその裏腹な言葉で相手に何を伝えようとしているのかそこにある嘘を見抜いて怒りも悲しみも真摯に受け止めるべきだと思うふざけた自分の感情にいつだって自分が振り回されている

恋人に語らずして察せよと求めるのは間違っているだろうか

友人に丁寧な饒舌さを求めるのは勝手だろうか

お探しのページはもとより、お探しの愛もお探しの愛嬌もお探しの礼儀も探しているものは見つからずに、あきらめてへこたれてばかりいる

そしてまぁ仕方なくのらりくらりとやり過ごす日々に選挙カーの騒音はすさまじくて歩いている横を走り去る車から身を乗り出さんばかりに手を振る候補者のわざとらしい笑顔も皆様のために頑張って参りますなんてセリフにもうんざりするより他の感情があるなら教えて欲しい

今までの人生全般において力不足だったけど、明日から本気出すとか言う気も起らないぐらいぐにゃぐにゃで、もしこのまま息絶えたら消えてしまったもの以外のパソコンの中に残る過去の足跡はどうしようか、誰かに探されればお探しのページとしてまぬけで無防備なまま出てくるのを阻止する事はできない・・・

・・・こんな薄っぺらで意味のないぼやきも浄化されるようにと放り投げる

眠れない事が何かの手ひどい罰でないのならそろそろ心地よい朝を迎えたい