「なぁ、ご褒美にもうこの世の中で一番エッチなことしてもエエよ」
映画「ジョゼと虎と魚たち」2003年 公開
田辺聖子原作
監督 犬童一心
主演 妻夫木 聡 池脇千鶴
懐かしい映画を見た日の事を 記しておこうと思う
誰のためにでもなく ただ自分のために
いつだって何だって覚えておこうと思うのに 一秒 一分 一時間 一日 と
出来事は少しずつ色あせて 輪郭は曖昧に 密度は薄くなってしまうから
とりあえず その日の キーワード
ローテーション 善と悪 ベビーカステラ 世界平和 あと一点 消防車 パスタ エスプレッソ
スタンダード 空中分解 使えないヤツ ペンギン イタリア マルチボーダー ダミアン
チョコケーキ 湯気の向こうの・・・・・
・・・・バラバラのピースを繋ぎ合わせたら その時と同じ風景が浮かびあがるだろうか
映画 の 話
足が悪いためにほとんど外出をしたことがないジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人・恒夫との純愛を描く、どこかエロティックなラブストーリー。
※ウィキペディアより
池脇千鶴の話す どこか 違和感のある関西弁は 大阪出身のクセに、なんで?? と
思ったけれど、そう言う疑問は全部 演出 と言う 事にして 観る
妻夫木 聡 は 10年前に もはや 妻夫木 聡 の完成形で 特別に好き、でも 嫌い でもなく
その役が上手い とか 下手 とか そんな風にも思わず セクシーかと言えば とりたててそうも思えず
だからと言って、つまらないわけでもなく、
全般に 不協和音っぽい ジョゼ の 大阪弁と 個性を過分に主張しない 恒夫 の
不器用な 恋 と 別れ
音がするなら 淡々 たんたん♪ そして 薄い青のシャボン玉が プカプカと浮いている
そんなイメージ
ジョゼ が 恒夫 に 言ったセリフ
「 なぁ、ご褒美に もう この世の中で 一番エッチな事してもエエよ 」
「 この世の中で一番 」は もしかしたら この世で一番 陳腐 な 言葉なのかもしれない
「 この世で一番 何々 」 と言う時 決して 重厚 で 貫禄 あるような言葉には聞こえない
安 軽 薄 ・・・・ それぐらいの価値の自分にはピッタリ だと思うから
この世で一番 と言う言葉が好き なんだろうか私は
どれぐらい 好きか
「 あなたは死なないわ 私が守るもの 」と言う セリフ と同じぐらいに
ジョゼ は してもええよ と 言ったけど
映画の中の二人は ちっともエッチではなかった・・・・主観 そして 映画評どおり
「 ジョゼ と 虎 と 魚たち 」 と 聞くと
「 あひる と 鴨 の コインロッカー 」とか
「 愛しさ と 切なさ と 心強さと 」とか
「 愛 と 勇気 と かしわもち 」 とか
浮かんでくるのは 私だけ ?? と 思ったけど 黙っていた
・・・・・・どうしても欲しいものとかあっていい 失くしたものの数より多く